春の特別セミナーは、昨年に続いてコーヒー器具のスペシャリストにお越しいただきました。
ゲストは、R&D ESPRESSO LAB代表の本田心氏。
コーヒーマシンのテクニシャン、さらに輸入代理店として世界中の展示会を飛び回り、
焙煎機やグラインダー、エスプレッソマシンはメンテナンスツールまで、
幅広い見識とメーカーとの繋がりを背景にしつつ、
youtubeをはじめ一般向けにも日々わかりやすい発信をされています。
今回は二日間に渡って、
「エスプレッソ抽出の最強理論とツール紹介」
「家庭用コニカル刃グラインダーの比較5選」
を開催。
メンテナンスや技術的な観点や、道具の違いでコーヒーの液体にどのような差が生まれるのか、
とても丁寧で実践的な体験のひと時となりました。
プロフェッショナルのツールに触れて、参加した皆さんから
「家では絶対にできないことばかり。充実した時間でした」
とお喜びの声をいただきました。
近年、エスプレッソには様々な器具が登場しています。
豆を挽く、粉を詰める、抽出する。
一見すると単純な作業に思えますが、抽出時のミクロな研究と解明が進歩する中で、
ブレを無くして再現度を高めたり、粉に湯が接する効率を上げたり、
各メーカーも様々な商品を打ち出しています。
前提となる精度の高さはもちろんのことですが、
より綺麗に、かっこよくオペレーションを行えることは
そのままお店やコーヒーの満足感に直結することだと改めて感じました。
グラインダーのセミナーでは、コニカル刃の電動と手動、
さらにカット刃の業務用グラインダーEK43を加えた6種類を用意し、ブラインドで飲み比べ。
前半の刃の構造の解説では、業界の変遷やおすすめミルのお話もあり、
参加した皆さんとどの味わいが好みか、最後まで楽しい比較となりました。
商品を選ぶときは値段だけでなく、そのメーカーがどのようなプロダクトを目指してきたのかが重要、と本田氏。
一見すると飽和して感じられるほど、
コーヒー器具にはたくさんの製品と情報との選択が難しいなかで、
プロフェッショナルの本質的な部分を垣間見ることができました。
コーヒーを淹れるテクノロジーの進歩と、それを扱う面白さ、道具を大切にするために必要なこと。
一杯のコーヒーが、さらにまたかけがえのない美味しさに感じられます。
次の機会をどうぞぜひ、お楽しみに。
ご来場の皆様、ありがとうございました。